きりんのゆめ講座 考えるケアのすすめ

 

きりんのゆめ講座に初参加した、ホームページの

スタッフブログを書いているZです。

よろしくお願いいたします。

スタッフブログですが、わたくしスタッフではあり

ません。きりんのゆめ会員です。

きりんの看護師、介護師は皆忙しいので、私が代わ

りに、きりんの家のブログを書いています。

 

2018/10/19  電話している平蔵さんを撮影

 

 

 

◆10/19 きりんのゆめ講座

第4回 考えるケアのすすめ

講師・平蔵 見子(へいぞう ちかこ)

 

平蔵さんが話した内容を正確には覚えていません。

自分が印象に残ったことだけ・・・書きますね。

 

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病院に入院したら、寝かせきりにされて、入院し

始めた時より悪くなっていた・・・ということ、

よく聞きますよね。

リハビリ病院に転院して、3か月リハビリやって

くれてると思ったら、やってはくれてるものの、

前より悪くなって・・・寝たきりになっていたり、

術後うつと病名つけられたり、廃用症候群と診断

されてしまったり、高齢者だと寝たきり、寝かせ

きり、その後、死んでしまうこともありますよね。

 

きりんの家の看護師は、

病院でやっていたこと=午前と午後に20~40分ずつ

リハビリして、あとの長い時間は寝かせきりなんだ

から、そうなっちゃうの、あたりまえ!って言います。

 

時間になったら食べさせればいい、

時間になったら食べ終わってなくても片付ければいい、

食べさせてむせたら、今度はキザミ食でいい、

キザミ食でもむせたら流動食にしましょう、それが

てっとり早い、

時間になったらおむつだけ取り換えればいい、

何も話しかけないで黙々とやればいい、

動かれると転んだり、ケガしたり、危ないので

動かないように薬で寝かせましょうか。

ご家族の同意のもと、拘束しましょうか・・・

が多くの病院のやり方。

(そうでない病院もありますが・・・)

 

そんなことやってたら、寝たきりになるの、廃用症候

群っぽくなるの、あたりまえ・・・

自分たちが寝かせきりにしたのに、今の症状を診断し

なくちゃいけないので(病名を)廃用症候群・・・と

した・・・

 

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きりんの家では寝かせきりにしない。

どうやったら寝かせきりにならないか、その人に

あったやり方を一生懸命考える。

きりんの家の看護師の仕事なんです!! って。

 

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◆夜、1時間おきにトイレに行く患者(=利用者)が

いる・・・とします。

 

夜、動き回られると、介護者&看護師が大変だから

医師にお願いして薬を処方してもらいましょう。

夜寝られる薬を・・・

それが多くの病院や施設のやり方。

 

きりんの家では

たとえ夜でも、1時間おきに起きてトイレに行くと

いう本人の意思と動作を尊重する。本人がそうした

いと言うなら・・・させてあげましょう。

 

発想を変えると

それが、リハビリになっているのだ。

それで寝たきりを防げる、本人にとってはイイ運動

になっている。

本人はトイレに行くことで、自分のしたいことが

できて、心が落ち着く。

行きたいんだから行かせてあげる。

本人は行くのがつらくても、時間かかっても、本人

がトイレに行きたいのだから。ポータブルトイレで

はイヤだと言うんだから、トイレまで行かせてあげ

ましょう。

 

だから、きりんの夜勤スタッフは自分の体力がもつ

限り、1時間おきでも利用者さんのトイレにつきそう。

 

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それを聞いて、うわ~大変だ~と、外野席(受講者の)

の私は思った。

そうかそうか、うちの母も死にそうな寝たきり状態が

あったけど、今、明るい、まだ死にそうにない寝たき

り・認知症老人なのは、きりんの家のスタッフのお蔭

なのだ・・・寝かせきりにしなかったきりんのスタッ

フの努力なのだ・・・と今更のように知ったのであり

ます。

 

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◆きりんの家のスタッフは

本人はどうしてほしいのか、どうなりたいか、

家族はどうしてほしいのか、どうなってほしいのか、

あなたは?

を考える。

 

それをもとに計画を立てる。

目標が決まったら、どう進んでいくかを決めるだけ。